グリストラップ清掃のご依頼を頂いた理由として多いのが「悪臭」「油汚れがひどい」という声が最も多いのですが、冬場など気温の低い時に多くなるのが「排水管の詰まり」による排水の逆流や溢れです。
みなさん流れがなんとなく悪いなって時には、かなり状態が悪くなっていると思って下さい。
当店も詰まり解消の対応はしているのですが、当店の方法は基本的に高圧洗浄機にパイプクリーニング用の洗管ホース取付けて使用する排水管洗浄です。
排水管洗浄にはその他にも苛性ソーダなどのパイプ洗浄剤を使用する薬剤洗浄や、「トーラー」と言われるワイヤーを回転させながら固まった油汚れを砕きながら進み貫通させる方法などがあります。
あまりに硬く硬化してしまった油汚れだと高圧洗浄機の水圧では貫通しない事もありますし、トーラーでも場合によっては細い穴を開けて通管させるだけですぐに詰まりが再発してしまう事も可能性としては残ってしまいます。
洗剤を使用した薬剤洗浄に関して言うと、完全に水が流れなくなった場合は詰まりの原因に薬剤が届かず効果がありません。
お店の方が薬剤洗浄を行う場合、排水管が詰まる前に行って下さい。
そして薬剤についてですが、一般家庭で使うパイプ洗浄剤は飲食店ではほとんど効果がありません。
苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)や苛性カリウム(水酸化カリウム)が多く含まれた業務用の洗剤。
代表的な物では「ピーピースルー」が有名で効果も抜群です。
しかし取り扱いには十分な注意が必要ですし、グリストラップが完全に詰まった場合には正直効果は望めません。
詰まる前の予防的な使用方法としてパイプ洗浄剤は有効だと思います。
詰まってしまうとお店を営業する事も出来なくなる上に、緊急対応で業者を使うとどうしても数万円の出費になってしまいます。
そこまで頻繁にする必要はないかもしれませんが、グリストラップだけでなく高圧洗浄による排水管クリーニングも定期的に行った方が安心です。